予約特典イベントオリジナルドラマ脚本公開
先日行われたカリギュラ予約特典イベントで行われた帰宅部によるボイスドラマ。
自分のほうでイベント用に帰宅部の日常の一幕を書き下ろさせていただきました。
一部で要望をいただいていたため、
来られなかった方々のために脚本を公開いたします!
一点。イベントでも説明しましたが、このドラマの主人公像に関しては
このドラマ限定のものとお考えください。
カリギュラの主人公はプレイされた皆様それぞれの形があるかと思いますので
あくまであらゆる可能性の中のただ一例の主人公像という理解を
していただければありがたいです。
シーン1
>美笛
「おはようございます~!!
遅くなっちゃいましたー!!
って今日これだけしかいないんですか?」
>笙悟
「あぁ、そうみたいだな
鼓太郎は人助けの依頼があったとかで
今日は不参加だってよ。」
>鍵介
「そういえば……
維弦先輩と鳴子先輩も来てないですね
先輩何か聞いてます?」
>主人公
「鳴子は小説の締め切りが近いらしい。
応募したいコンテストがあるんだってさ。
維弦は……ほら、これ」
>アリア
「んん~……??
なんじゃこりゃ、絵文字がいっぱい」
>主人公
「俺の推理ではスマホが絵文字変換モードになったきり
戻ってこれないんだと思う」
>美笛
「どれどれ?見せてください!
んー……、お寿司?お皿?
怒ってる顔に~、困った顔……」
>主人公
「俺の推理では回転寿司に行って
寿司を取って食べて皿を戻したんだと思う
それで店員に叱られて困っているようだ」
>アリア
「その抜群の推理力なんなのよ」
>美笛
「いやいや、ふたりとも冷静に推理してないで!!
助けにいかないとまずいじゃないですか!」
>主人公
「今、琴乃さんと鈴奈ちゃんが助けに向かってる
琴乃さんはちょっとキレてた」
>鍵介
「維弦先輩、最近すごいアグレッシブにひとりごはん行くんですけど
ちゃんと誰かついてったほうがいいんじゃないですかぁ?」
>笙悟
「ふぅん……よくわからんが
今日の部活動は休みってとこか?」
>主人公
「そうだね、明日また仕切りなおそうか
じゃあ今日は解散ってことで」
>鍵介
「はぁ~い
やれやれ、最近ハードでしたから
正直ラッキーって感じですよ」
>美笛
「あっ!!じゃあせっかく集まったんだし
何かして遊びましょうよ!
ここんとこ戦いっぱなしだし、ホラ!親交を深めるために!!」
>アリア
「おっ、イイネー!!
そういうの嫌いじゃないってば!!」
>鍵介
「僕は別に構いませんけど……
何するんですか?」
>美笛
「んー……そうだなぁー……
何しよっかなぁー、思いつきでいっちゃったなぁ……」
//(お腹の音)
>笙悟
「んんっ…(咳払い)
美笛……飯でも食いに行くか?」
>美笛
「あ、いいですね~!
……いや?待ってください!!決めました!!
帰宅部対抗第1回ワックワク料理対決!!!」
>主人公
「いぇーい」
//おまかせ
>美笛
「ルール説明開始!!
お腹を空かせた私に美味しいごはんを食べさせてくれた人の勝ち!!
ルール説明終了!!!」
>鍵介
「えぇ~、美笛ちゃんは食べるだけなんですか?
ずるくない?」
>美笛
「いいんです!だって私スイートPの潜入捜査のときに言ってた
『おいしいもの食べさせてくれる』って約束まだ
果たしてもらってないですもん!」
>主人公
「確かにそうだね……忘れてた
ごめん、ヒマワリちゃん」
>美笛
「それはもういいですってば!!!
いじわる!!」
>笙悟
「まぁ、別にそういう息抜きも必要だと思うけどよ
食材とかどうするんだ?
俺2000円しか持ってねぇぞ。」
>アリア
「ふぉっふぉっふぉ……
こちらにご用意しておりますぞ……」
>鍵介
「おおおぉぉ、古今東西の食材と調味料が
色鮮やかに!!」
>主人公
「これ、どうしたんだアリア」
>アリア
「今日の部活動分のエネルギーを使って創ったんよ
生きてるものだとYOUたちにはおかしく見えちゃうから
ちゃんと食材化したってば」
>笙悟
「ハァ……相変わらずどうでもいいことに力使うやつだな
お前は」
シーン2
>美笛
「エントリーナンバー1番は鍵介くんですね!
様子はどうですか、解説のアリアさん!」
>アリア
「えー、審査委員長の美笛さん
先程から料理の様子を見ておりましたけれども
スマホ見ながら右往左往してますね~」
>美笛
「だよね?
やっぱさっきからレシピサイト見てるよね?」
>アリア
「料理もμの力使わなきゃ出来ないか~~?
あぁぁ~ん??」
>鍵介
「な、なんでそんな煽ってくるんだよ!!
ほら、できたよ」
>美笛
「おおっ……これは……!?
良いにお~い!!」
>鍵介
「響鍵介特製パエリアです!
魚介類をふんだんに使ってみました!
魚の頭でダシをとって、白ワインで香り高く……」
>美笛
「おいしそう!!
いっただきまーす!!」
//前セリフ食い気味
>鍵介
「ちょ、ちょっと
説明の途中なんだけど……」
>美笛
「もぐもぐ……」
>アリア
「ちなみに審査委員長の美笛さん
たったいまメタバーセスから鍵介選手の検索履歴を入手しましたが
『作ったらモテる料理』と検索して一番上にきたのがパエリアのようです。」
>鍵介
「ちょっと!!
そういうのバラすの反則だよ!!
プライバシー!!」
>美笛
「もぐもぐ、それは減点ですね~」
//食べながら
>鍵介
「姿勢も評価されるの!?」
>主人公
「そういう形から入るとこあるよな、鍵介」
>鍵介
「審査委員でもなんでもないのに
なんで先輩が攻撃してくるんですか!?」
>笙悟
「ケッ、まだるっこしい料理作りやがってよぉ」
>鍵介
「敵しか居ないんですけど!?」
シーン3
>美笛
「エントリーナンバー2番は笙悟先輩ですね!
いかがでしょう!解説のアリアさん!」
>アリア
「あー、もう本当笙悟ってそういうとこあるよね……」
>笙悟
「な、なんだよ、いいだろ別に
オラ、美笛できたぞ 食え」
>美笛
「ラーメン……ですね
お湯を入れるだけでできるやつ……」
>笙悟
「バカいえ
卵も落としてるんだぞ」
>美笛
「いただきます……
ずずずずず……」
>アリア
「生活能力のなさをまざまざと見せつけてくるのやめてってば……
見てみなよ、あの美笛の顔
無だよ 虚無」
>鍵介
「いやー、どうかと思いますよ、笙悟先輩
せっかくなんだからこういうイベントごとはノってあげないと」
>笙悟
「い、いや……そんなこといわれても
お前みたいに料理できねぇし」
>主人公
「カレーとか、シチューくらい作れないの?」
>笙悟
「作ったことねぇなぁ……
基本外で食うか、インスタントだな」
>アリア
「マジかぁ……」
>美笛
「……ごちそうさまです……」
>笙悟
「おっ、食い終わったか美笛
ここからがまた美味いんだよ
その余ったスープに白ご飯を入れてだなぁ……」
>主人公
「もう、喋るな……笙悟……」
シーン4
>美笛
「最後は部長ですね!
たのしみだなぁ~~」
>アリア
「まぁYOUってばなんでも
サラッとやっちゃうからなぁ……」
>主人公
「さぁ、できたよ美笛ちゃん」
>美笛
「おお、これは……」
>アリア
「アイス……というかジェラートだね
チョコレートの」
>主人公
「もう3食目だからね
いくら美笛ちゃんとはいえ、もうお腹いっぱいだろうと思って
デザートにしてみたよ」
>鍵介
「うわ、汚い……」
>主人公
「美笛ちゃんいつもチョココロネ食べてるから
チョコレート好きなんだと思って、選んでみたんだ」
>美笛
「キュン……
そ、そんな……いつも見ててくれてるだなんて……」
>笙悟
「オイオイ、種目が変わってきてねぇか?
あんなのありかよ」
>鍵介
「だ、騙されないで美笛ちゃん!
それチョコ溶かして凍らせただけだから!!」
>アリア
「ってか美笛いっつも食べてるから
部長じゃなくても知ってるって」
>美笛
「そ、そっか……
そうだよね、私いっつも食べてばっかりいるから
それくらい……」
>主人公
「『よく食べる子は好きだよ』」
>美笛
「はっ……!?
はい!!?」
>美笛
「そ、そんな好きだなんて……
いやいや……そういうのは……まだ……
なんていうか」
>アリア
「いや、美笛個人の話じゃなくね?
よく食べる子っていう性質の話であってね
……なんかこのセリフ言った事ある気がする!!!!」
>美笛
「もぐもぐもぐもぐ……
チラッ……もぐもぐもぐもぐ……
チラッ……」
>アリア
「OH!
すっごい意識しちゃってるよ!!
……やっぱこの流れ見たことある!!!!」
>笙悟
「何の時間なんだこれは」
>鍵介
「終了!終了!!
はい元の位置に戻って!!
窓開けて!!!空気入れ替えて!」
シーン5
>美笛
「はぁ~、おなかいっぱい!
ごちそうさまでしたー!!」
>アリア
「さて審査委員長、結果の方の発表をお願いするってば!」
>美笛
「あ、そうですね!!
ではでは帰宅部対抗第1回ワックワク料理対決の優勝者は……!
ドコドコドコドコドコ…」
//口ドラムロール
>鍵介
「まぁ普通に考えれば僕ですよねぇ
笙悟先輩に至っては論外ですし~」
>笙悟
「どうだかな……あんないけすかない料理出されちゃ
食欲も失せるってもんだぜ」
>美笛
「ドコドコドコドコドコ…ドン!!!」
//(着信音)
>主人公
「あっ、ごめん……!」
//美笛リアクション
>アリア
「オオォーイ!!!」
>主人公
「もしもし、鈴奈ちゃんどうしたの?
え、うん……なるほど……」
>笙悟
「ん、俺も鼓太郎からWIREが……」
>鍵介
「あれ、僕も鳴子先輩からきてる……」
>主人公
「うん……わかった
ありがとう、じゃああとでね」
>アリア
「鈴奈、どしたの?なんだって?」
>主人公
「維弦が寿司屋で起こした騒ぎが思ったより大きくてさ
店周辺に騒ぎを聞きつけたデジヘッドがウジャウジャいるらしい」
>アリア
「わーお……」
>主人公
「琴乃さんと鈴奈ちゃんだけでどうにかできる数じゃないってさ」
>笙悟
「あー、すまん部長
ちょっといいか……?」
>主人公
「どうした?
鼓太郎は何の用だったの?」
>笙悟
「お金を払ってくれない客がいるって寿司屋の店主からの依頼
で人助け中だったらしいんだが店の周りにデジヘッドがウジャウジャいて
鼓太郎だけじゃどうしようもないんだってよ」
>アリア
「それって~……」
>鍵介
「鳴子先輩から今、寿司屋に凄いデジヘッドの行列ができてて
すっごい美味しいかもしれないからグルメレビュー書くの手伝わない?
って……」
>アリア
「はぁ……これは……助けに行くっきゃ無いね」
>鍵介
「やれやれですね……
まったく世話のやける人たちだ」
>笙悟
「はーたまのオフだと思ったのによ……
美笛も災難だったな、
お楽しみの途中だったのに」
>美笛
「ううん!すっごい楽しかったです!!
ずっと戦ってばかりだったので、最近。
私、帰宅部で本当に良かったなって思いました」
>笙悟
「そうか?
それならいいんだけどよ……」
>美笛
「はい……ちゃんと皆で揃って現実に帰りましょうね
現実でも、今日みたいに遊びましょう
今度はちゃんと本物のご飯食べたいです!」
>美笛
「笙悟先輩も、絶対ですよ?
ちゃんとした料理練習してくださいね!」
>笙悟
「あぁ……わかってるよ……
それくらいできるようになんなきゃな」
>鍵介
「そういえば、美笛ちゃん
結局優勝は誰だったの??」
>美笛
「ふふふー、
内緒だよ~」
>アリア
「YOUたち!
なにグズグズしてんの!
さっさといくよー!!!」
>主人公
「よし……じゃあ維弦救出作戦といこうか
帰宅部、活動開始だ!」
>主人公以外
「(返事)」