コミックマーケット91 トークイベントレポート（前編）
皆様こんにちは。
カリギュラ企画/原案/ディレクターの山中です。
12月30日、冬コミの2日目。
ゲストに沢城千春さん(主人公役)、前内孝文さん(ブルーマン役ほか)
キャラクターデザインのおぐちさんを迎え、
『カリギュラ なんでも答える60分』と銘打ちお客様からの質問に
ありのままに答えるという(恐怖の)トークイベントが行われました。
今回のブログではそちらのレポートを（若干の規制はありながら）
アップしたいと思います。
ちなみに当日はこんな感じで出演者全員カリギュラグッズを着用しての登壇。
イベントで事前に決まっていることは
「お客さんの前に出ていくこと」と「時間になったら帰ってくること」だけなので
特に控室で打ち合わせすることもなくただ騒がしく過ごすだけでした。
サインを何点かお願いしていたのですが、
沢城さんが主人公というキャラ名をミスするという衝撃的な事件が
発生しましたが、とても和やかに過ごしました。
最終的には奇跡のリカバーをしましたので
彼の柔軟な発想と臨機応変な対応にはいつも感心させられるばかりです。
まるでミスなどなかったかのような男前さよ。
更にイベント直前の控室がプリントシール機の中という
とっても思い切った構成でした。
こんな感じで覗いたり。
プリ撮ったりして自由に待っておりました。
イベントにはこんなにも多くのお客様が！
年の瀬の忙しい時期にこんなにも多くの方が来てくださるなんて
感謝しかありませんね！
そんなこんなで本番開始。
事前に寄せられた総計100通以上ものお便りの中から
完全にランダムで質問を選んでいくという
ストロングスタイル。
ここからは簡単に文字起こししていきます。
とっても長くなるので前後編に分けてお送りいたします。
後編はまた後日！
【沢城さんに質問】
以前イベントで◯◯◯◯さんが好きとおっしゃっていましたが、最近好きな声優さんはいらっしゃいますか？（一部規制済）
（沢城） なにその質問
（前内） いきなりこんなのが来るんですか
（沢城） なんで僕こんな大勢の前で◯◯◯◯さんが好きって暴露されるんですか？
（山中） 最近好きな声優さんとのことですけど？
（沢城） なんですかねぇ、宮野真守さんみたいにカッコよくてなんでも
（沢城） 出来る感じのスーパースターになりたいですね！
（山中） こんな感じで進んでくんで真面目な話を期待されてた方は
（山中） 退場も自由となっております。
（前内） ミカンとか食べながら聞いて良いですよ
【沢城さんに質問】
仕事以外でも仲良くされているようですが沢城さんから見て、山中さんってどういう人ですか？
（沢城） 知らない人もいるかもしれないですけど僕山中さんと同い年なんですよ。
（山中） そうですね。29歳。
（沢城） 最初「はい！お願いします！」って感じだったんですけど年齢聞いてから
（沢城） 「へぇ、そうなんだ～」みたいなね。
（前内） 急にタメぐちになるんだ。
（沢城） なんだろうな。熱くて、作品とか共演者とかお客さんとかを愛していて…
（山中） すごい覚えてるのは、ChampionのTシャツ着てたら
（山中） 「それいいじゃん、山ちゃーん」って言ってきたことですかね。
（前内） 一気に距離近い。
（沢城） なんだろう、年が近かったりすると話しやすくて
（沢城） 仲良く仕事できたりしてそれが良い結果になったりするじゃないですか。
（沢城） ちなみに先生おいくつですか？
（おぐち） 僕ですか？25歳になりました。
（沢城） そうなんだ、楽しくやろうよ～。（軽）
（山中） 年下にはそうなっちゃうんだ。
（前内） おぐちさん的にはどうでした？山中さん。
（沢城） そもそも二人の出会いは何なんですか？
（おぐち）当時大学生だったんですけど、急に声かけられて
（おぐち）一緒に仕事しましょうって、悪い大人が……
（山中） 元々僕が好きだったんですよ。
（山中） 自分が作品を持つようになったらこういう
（山中） 新しい感性に任せてみたいなぁってずっと思ってたんで
（山中） 自分としては満を持してのお声掛けです。
（おぐち）新しい感性が暴走して迷惑かけることもありましたけどね。
（山中） いくら指示書作っても言うとおり描いてこないもん。
（山中） でもやはりそういう新しい発想って凄いエネルギーがあるので
（山中） その良さをスポイルしないように調整していくのが楽しいですね。
【前内さんに質問】
前内さん、さる25日、31歳のお誕生日おめでとうございました！めでたく31歳となられたわけですが、30歳を振り返って、20代の頃と何か変わったことはありましたか？
（前内） ユーリonICEに出てくる某方と同じ誕生日なんですよね。
（山中） 全然うちのブースは他社作品の話とかOKですからね。
（山中） 振り返ってどうですか？我々も20代ギリギリなんで聞いときたいですね。
（前内） 31歳になって、より年下に見られることが多くなりましたね。
（前内） どこの現場にいっても年下と思われちゃうから…
（前内） 自分の精神の年齢が追いついてないんじゃないかって不安ですね。
（前内） 沢城くんも童顔じゃないですか？
（沢城） そうですよ！二十歳の子に「いくつなの？」ってタメ口で話しかけられて
（沢城） 年齢を明かしたら急に敬語になるとか良くありますよ～。
（前内） 山中さんも童顔ですよね。
（山中） そうですね。「前内くん」って言ってますけど僕のほうが年下ですしね。
（山中） 距離を詰めようと頑張って呼んでますからね。
（前内） 年上から言わせてもらうと、早くPS4で一緒に遊ぼうよ。
（山中） マイクですごい喋りそうだから嫌なんですよ。
（前内） 聞き専でいいから！！
（山中） 検討します。
【おぐちさんに質問】
帰宅部の戦闘時のコスチュームはどれも格好良くかつ当人のトラウマを仄めかしている素晴らしいデザインばかりですが、このデザインに最も難航したキャラクターは誰ですか？
（おぐち）物量的には鼓太郎がやっぱ大変でしたね。
（おぐち）それぞれ武器には楽器的モチーフを少し入れているんですよ。
（おぐち）維弦だったら弦、鼓太郎だったら太鼓、みたいな。
（おぐち）そこらへんは山中さんから案をいただきつつだったので
（おぐち）楽しかったですけどね。
（山中） それぞれバックグラウンドを見た目に持ってこようっていうのは
（山中） 話していたんでああでもないこうでもない言いながらやりましたね。
（沢城） 全キャラだったら大変ですよね。結構な作業量じゃないですか。
（山中） 結構な作業量を当時大学生のおぐちさんに強いてしまいましたね。
【おぐちさんに質問】
気に入っているキャラとその理由を教えてください。
（おぐち）笙悟くんですかね。
（おぐち）デザインする順番自由で良いと言われてたので
（おぐち）最初に描いたんですけれど、一番気に入ってますね。
（おぐち）どこぞのパロディで「足がグキッとなってる」って言われてますけど
（おぐち）そういう意味を込めてああいうデザインに……
（前内） 嘘でしょそれは！
（おぐち）気づいてくれー！って。
（沢城） あの、エクストリームなんとかもおぐちさんが書いてるんですか？
（山中） 違います。今後の絵描き人生に関わるんでそういうのやめてください。
【おぐちさんに質問】
カリギュラ関係で、描いていて楽しかった絵はどれですか？
（前内） 割と似たような質問になっちゃいましたけど、
（前内） 気に入ってると楽しいはまた違いますもんね？
（おぐち）花とか描いてるの楽しいです。
（おぐち）山中さんと構想段階でキャラやデザインに花をポイントにしよう
（おぐち）という話になってやり始めたんですけど、うわ難しいってなりました。
（おぐち）でも、描いてる内にどんどん楽しくなりましたねー。
（おぐち）原画の絵もひたすらバラ描くみたいなので大変でしたね。
（前内） 1キャラ作るのにどれくらいかかるんですか？
（おぐち）キャラができたものを描くなら数日で済むんですけど。
（おぐち）キャラ自体を作るのは山中さんと喧嘩する勢いで話しながらなので
（おぐち）結構かかりますよねぇー。
（山中） 3Dモデルできたあとに笙悟の制服をダブルにしたいって言われたり。
（おぐち）ありましたね。どうしてもダブルに！って。
（山中） アクリアさんに頼み込んで修正してもらいましたねぇ。
【前内さんに質問】
最近寒いので、何か良い寒さ対策があったら教えてください。
（山中） 前内くんファンの方は皆お行儀が良い質問です。
（前内） 寒いの得意なので、暖房とかつけないんですよ。
（前内） つけるとしても電気カーペットとか。
【前内さんに質問】
印象に残ってるシーンはありますか？
（前内） いっぱいありますね。
（前内） 僕のやってる役ってブルーマンと亮介と元いじめっ子なんですけど。
（前内） ひどい役ばっかりなんですよ！！
（山中） 狙ったわけじゃないんだけど、自然とそういう役ばかり。
（前内） 共演者の方に説明するとき難しいんですよ。
（前内） あの、亮介っていうのは仲間の1人を◯◯せて逃げたヤツなんですけど～…
（沢城） 集まってくるんでしょうねそういうのが。
（前内） とにかくひどい奴らだったんですけれど、声優をやる上で
（前内） なかなかやれる機会のない役じゃないですか。
（前内） 初めて言うセリフばかりで、役者としてはカリギュラじゃなきゃ
（前内） できないことで印象深かったですね。
（山中） 普通RPGでは本来描かれないような小さい奴らばかりなので……
（前内） 特に何故か前内くんは特にそういう役をやってもらって。
（前内） ある意味そういったキャラこそカリギュラがどういうゲームかっていう
（前内） 象徴的な存在なので。そういう部分を支えてもらったなって印象です。
（前内） むしろそういうキャラにプレイヤーの方も感情移入してしまうような
（前内） シナリオなので、とても嬉しかったですね。
（沢城） そういう鋭利な役のほうが楽しいんですよね！
（前内） そう、でもカリギュラ２では味方のいい役ほしいなぁ～。
（山中） 次の質問にいきましょう。
【前内さんに質問】
今欲しいものはなんですか？
（
（前内） カリギュラ２のいい役です。
（山中） 次の質問にいきましょう。
（前内） あれ聞こえてない。
（山中） 今欲しいものはなんですか？
（前内） こうして仕事ももらえるし、みなさんとこういう風に直接話せるし、
（前内） 欲しいものは既に貰っちゃってるんで、無いんですよね。
（前内） 叶えたいのはもっと声の仕事で皆さんの前に出ていけたらなって
（前内） 思いますね。
（沢城） 好感度あげてるー！！
（山中） 上手だなぁ。
（沢城） 凄いキレイな言い方しましたね。本当はお金なのに。
（前内） そんなわけないでしょ！
（山中） レポートにはお金と書いておきます。
（前内） 業界って怖いところだなぁ。
※後編に続く