アート展キャプション公開 ~オスティナートの楽士&バーチャドール編~

みなさん、こんにちは宣伝担当です!
8月29日(木)~9月29日(日)にMAGNET by SHIBUYA109で開催された、
『Caligula -カリギュラ-』3周年記念アート展のキャプション公開第3弾!

今回はオスティナート(執拗反復)の楽士&バーチャドール編です!

なお、記載されている内容にはネタバレを含むため、
ゲーム未プレイの方やネタバレを避けたい方は、
ブログをそっ閉じしてくださいませ。
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特に今回は楽士の1人ウィキッドのイラストが掲載されています。
ゲームの大きなネタバレになるため、
ご了承のうえ、読み進めてください。
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■スイートP ※アート展追加イラスト
201_スイートP
これは本当におぐちくんのおかげで味付けを変えたキャラですね。
もともとは甘ロリの方向で考えていたんですよ。
話し合いの中でおぐちくんから「ゆめかわいい」という
ジャンルがあるというアイディアをもらって、
そこから全部設定書き直したという経緯がありました。
それでスイートPの方向性は固まった感じがします。(山中)

楽士たちはアイドル性、タレント性みたいなものを強めたかったので、
より最新のトレンド感を入れたかった感じです。
ピンクと水色のカラーの組み合わせって
2019年の今でこそ原宿行けば溢れているカラーなんですけど、
2015年当時はそこそこ新しかったと思います。(おぐち)

■少年ドール ※アート展追加イラスト
202_少年ドール
ビジュアルからは想像もつかない人気が出てくれた子ですね。
見た目から汲み取れるものは相当少ないです。(山中)

設定的にもすべてを隠そうとしているキャラクターなので、こうなりますね。
それでもゲームをやって
内面を好きになってもらえるというのは嬉しいですね。(おぐち)

見た目だけ言うと「ザコ敵じゃん!」と言われかねないんですけど、
この姿も彼のひねくれの果てなので。
カッコいい姿を選ぶなんていうのは彼の自意識が許さないんですよ。
そこらへんのちょっと面倒な性格がODではいっぱい出てましたね。(山中)

■ミレイ ※アート展追加イラスト
203_ミレイ
女王様ですね。
とても二次元的というか、漫画やアニメっぽいというか、
とてもシンボリックな見た目をしています。
女王様のような見た目で、女王様のような中身。(山中)

帰宅部のほうが複雑な性格しているんですけれど、
楽士たちは神格化しやすいアイドルの側面があるので極端化しますよね。
どちらかというと楽士側のデザインの方が、
ゲームのキャラデザとしては普通だと思うんですけれど、
カリギュラにおいては異質っていう感じが出せていたらいいですね。(おぐち)

ある意味メビウスってなんでも理想が叶う世界なんですけれど、
恥ずかしげもなくこういう格好を望めるという時点で
やっぱり楽士は敵なんですよね。
そのまっすぐさにボスの風格があるんですよ。(山中)

■イケP ※アート展追加イラスト
204_イケP
いっぱいリテイクを出しましたね……
こうしたらもっとダサくなる!
ああすればもっとダサくなる!
と微調整をお願いして困らせた記憶があります。(山中)

塩梅が難しかったですね。
ダサいんだけど本人はカッコいいと勘違いしても仕方ないなぁというライン。
膝に巻いてる布とかも、これだー!ってなりましたね。(おぐち)

顔は良いんだけどね。(山中)

顔は良いんですけどね。(おぐち)

■シャドウナイフ ※アート展追加イラスト
205_シャドウナイフ
シャドウナイフに代表されるように楽士って、
自分のカッコイイを突き詰めている存在だと思うんですよね。(おぐち)

そういうものをずっと追い求められる執拗さが楽士たちにはありますね。
執拗反復(オスティナート)だし。(山中)

大人になっていく中で忘れていくような格好良さを
いつまでも手放せない奴らみたいな。(おぐち)

そうね、本来器用に生きていくためには
捨てなければならなかったものを捨てられなかった人たちで、
それをメビウスという奇跡のおかげでそれが肯定されている。
だからシャドウナイフの中二病だって、
他人が笑おうがどうでもいいって感じですよね。(山中)

■ウィキッド ※アート展追加イラスト
206_ウィキッド
出すんですか?(おぐち)

出します!
ウィキッドに関しては本当にこの見た目を出してあげる機会がなくて
申し訳なかったなと思っています。
最初敵で仲間になる鍵介とか、このウィキッドとか、
プロモーションで扱いづらいキャラクターを用意してしまうんですよね。
宣伝担当を困らせてしまうんですけれど、またやっちゃうんだと思います。
作った絵は全部見せたいんですけれど、
作品として護るラインも同時に存在するので難しいですね。(山中)

ウィキッドは楽しかったですね。
元の茉莉絵ちゃんからどう変化させようかって。タイツ裂いてみたり。
完全な変身じゃなくてもともと持っているものの変化だけで、
二面性を出すというのにこだわれてよかったです。(おぐち)

■ソーン ※アート展追加イラスト
207_ソーン
楽士で並べると浮くんですよねソーン。
でも僕がやりたかったことのひとつが彼には詰まっていて、
色物集団の中でセンター張ってるやつだけが普通の見た目っていうのと、
そいつが一番中身が色物っていう構図。(山中)

楽士の中で例外的に見た目にアイドル性をもたせていないんですけど、
それが逆に不気味っていうのがいいですよね。
飾り付けなしの才能で勝負みたいな。(おぐち)

ソーンは本当に、手前味噌ながらかなり印象に残る敵だったと思いますね……
あとなんかアニメ版のソーンがやたら可愛かった……(山中)

■梔子 ※アート展追加イラスト
209_梔子
OD組に関しては、
山中さんともツーカーになっていたので、かなり早かった気がしますね。
設定を説明されてスーッと浸透してくるものがありました。(おぐち)

特に梔子はおぐちデザインですよね。
なんというか、出会う前のおぐちくんが得意としていた
感じの要素が多かったのもありますよね。
カリギュラやっている間なりを潜めていたタイプの。(山中)

言われてみれば確かに
『イラストレーターおぐち感』ありますね……。
梔子に限らず追加の4人は愛されていて嬉しいです。(おぐち)

■Stork ※アート展追加イラスト
208_Stork
降って湧いてきた感じです。(おぐち)

いや、本当に僕はおぐちくんの絵が大好きで、
多分トップクラスにおぐちファンだと思うんですけど、
Stork見たときは改めてこの人は天才なんだなと思いましたね。(山中)

なんでしょうね、
これ出したときお互いに言葉もなく採用!となったので、
なにかハマったんでしょうね。
特にふざけているわけでもなく、
カリギュラのキャラ作りのルールに則ると、
彼はこうなるんですよね。(おぐち)

なんていうんでしょう。
ユーモアとしても、
カリギュラが20キャラ近く真面目に今まで出してきたので、
めちゃくちゃフリが効いてて面白いっていう。(山中)

■Lucid ※アート展追加イラスト
003_Lucid
主人公の楽士ルートの姿ですね。
透明人間にしようというのは里見さんのアイディアで、
それを受け取って色々考えたんですけれど
純粋な透明人間はデザイン映えさせるのかなり難しいので、
どうしよっかな~とうんうん頭を捻りましたね。
それで辿り着いたのが、
動的に元の形状を立体で感じさせる透明人間。(山中)

Lucidは楽しかったですね。
楽士ルートのコンセプト自体が好みだったので、
どう悪役めいた姿にしようかなという感じで。
玉座絵の座り方のおさまりも格好良くできたので満足です。(おぐち)

■μ(ミュウ) ※アート展追加イラスト
301_μ
μは本当にね~。
今でこそアート展でもいっぱい展示いただいて
皆様から愛していただいているんですけれど、
覚悟もいりましたねこのデザインとカラーリング。
教科書で絶対にやるなって言われている要素を軒並み満たしていますから、
色んな所から白すぎるって怒られましたね。
若さゆえに「知らねー!!!」って思って、変えなかったんですけど。(山中)

そうですね~。試しにもうちょっと色を足したものを、
とか試作はしてみたこともありましたけど、
結局今の形を通していただきましたね。
でも僕いっぱいμを描いたんですけど、
一切μに近づけている感じがしないんですよね。
彼女は結局システムなので、からっぽなんだなというのがわかるだけで。(おぐち)

μに「何かしたいことはないの?」と聞いても
「あなたのしたいことがしたいんだよ!」としか返ってこないので。
それは実は哀しいことですよね。(山中) 

■アリア ※アート展追加イラスト
302_アリア
バーチャドール組に関しては実在感、非実在感みたいなものにこだわって、
人間キャラクターとコントラストが出るように作りましたよね。(おぐち)

おぐちくんには
「μとアリアだけは別次元の存在なので、
カリギュラのデザインのグランドルールから逸脱していいし、
むしろ逸脱してるってことをデザインでわからせなきゃいけない」
という話をずっとしてましたね。(山中)

アリアに関してはμとの違いも出したかったんですよね。
母性と父性の違いだったり、想像と調和の違いだったり。
考えることが多くて楽しい仕事でした。(おぐち)