
常に進化を遂げている象徴的な都市。
それぞれのエリアにある、
魔法使いのみが行き来できる“フォグ”は、
アナザーと呼ばれる異界に続いている。
この世には魔法を使える者と使えない者が存在する。
少数派の魔法使いは畏怖の対象として、一般人から危険視されていた。
魔法使いたちはただひたすらに素性を隠し、
ひっそりと暮らすことを強いられている。
2024年 東京・渋谷
魔法対策法に基づき夜間外出自粛要請が出されている。
しかし、既に形骸化しそれを守る者は多くはない。
霧積真凛は、魔法使いであることで、
その人生を“抑圧”されて生きてきた。
「最強になれば“解放”される」
父が遺した言葉を頼りに、
自由を手に入れるため、夜の渋谷に降り立つ。
西島佐理は、魔法に目覚めたとき、
その力を秩序のために使うことを決めた。
人々をモンスターに変えてしまう違法薬物や、
危険思想を持つ勢力から渋谷を守るため、
自らの正義を執行する。
意思に反して“抑圧”されてきた真凛。
自らの意思で“抑圧”し正義を貫く佐理。
あらゆる思想や文化が入り乱れる渋谷で
2人が出会うとき、物語は動き出す。
常に進化を遂げている象徴的な都市。
それぞれのエリアにある、
魔法使いのみが行き来できる“フォグ”は、
アナザーと呼ばれる異界に続いている。
「スクランブル交差点」「センター街」「宮下公園」「道玄坂」「スペイン坂」など、
ランドマークとなるエリアが多数存在する。
街を歩けばSHIBUYA109を始めとして、有名チェーン店から知る人ぞ知る老舗の名店を見つけることができる。
反政府組織「ギルド」が管理する魔法世界。
魔法使いでない者は入ることができず、漂う魔力によってモンスターが蔓延っている。
森や荒野といったフィールドだけではなく、工場や美術館のようなものも存在しているようだが、
その最深部に何があるのかは分かっていない。