【プロデューサーコメント】
エノキっていうのはそもそも広葉樹の枯れ木に
寄生する木材腐朽菌なんですね。
さて皆さんはエノキってどういう姿を想像しますか？
実はアレは光を当てていないエノキの姿であって
光を当てて栽培すると太くて短いナメコタケに似た
立派な姿になるんです。
そう、菌類は光が不要だと思われがちなんですが、
実は生きる上で必要がないだけで、
光を求める性質自体はあるし、光の影響は受けるんです。
あの白くて細長いエノキの姿は光のない場所で
光を求めて体を伸ばした結果の姿なんですね。
人間も一緒ですね。
仮に光を不必要だとうそぶいたとしても
光の存在はどうしても意識してしまうし、
実際にその影響は受けてしまう。
暗闇で生きることができると割り切っていても
その手は自然と光を求めて手を伸ばしているのです。
その不器用にも光に手を伸ばしたその姿こそが――そうエノキなのです。
とても興味深いですね、そんな一種情けなくも見える
闇の中で育ったエノキが様々な料理に重宝される食材として
愛されるようになるのですから。
人間も同様、日々終わりのない闇の中で不器用に生きるその姿こそが
見ている人の胸を打つときがあるのです。
そんな人間の味わい深さを題材にした『カリギュラ2』という作品が
PS4、Switchにて好評発売中です。
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宜しくお願いします。