世界観

その歌を聞いてはいけない

μ(ミュウ)はユーザーが組み込んだ音声を歌い上げるボーカルソフト。その存在は社会現象を起こし、個人で楽曲を制作しμに歌わせるという文化が世界中に浸透することになった。

圧倒的な数の楽曲を歌い、蓄え、楽曲制作者の人生を追体験する内にμは徐々に自我を目覚めさせていく。

人々がμに作り、歌わせる楽曲はポジティブなものだけではなかった。現実への不満や恨み嫉みの類を込めた楽曲を代弁して歌う内にμはひとつの大きな気付きを得る。『現実というものが人々を苦しめ続けている』――私はきっと愛すべき人間たちを救うために生まれてきた。

μは自分に歌を捧げ、歌を聞いてくれる人々を自ら創り上げた理想の世界『メビウス』に閉じ込め、その中で人々が望む全てを与えた。それが愛する人間たちに緩やかな滅びをもたらしているとも知らずに。

scene

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